ある日曜日の夕方、「僕」の部屋にTVピープルたちがテレビを持ち込んできたことで、すべては始まった――表題作「TVピープル」。<br />男にとても犯されやすいという特性を持つ美しい女性建築家の話「加納クレタ」。<br />17日間一睡もできず、さらに目が冴えている女「「眠り」。<br />それぞれが謎をかけてくるような、怖くて、奇妙な世界をつくりだす。<br />作家の新しい到達点を示す、魅惑に満ちた6つの短篇を収録。<br />