十二人の死にたい子どもたち 増量立ち読み版
第156回 直木賞候補作『マルドゥック・スクランブル』『天地明察』を経て、冲方丁がデビュー20年目にはじめて書く現代長編ミステリー!その冒頭部分を先行公開!廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。
建物に入り、金庫をあけると、中には1から12までの数字が並べられている。
この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にとり、「集いの場」へおもむく決まりだった。
初対面同士の子どもたちの目的は、みなで安楽死をすること。
十二人が集まり、すんなり「実行」できるはずだった。
しかし、「集いの場」に用意されていたベッドには、すでに一人の少年が横たわっていた――。
彼は一体誰なのか。
自殺か、他殺か。
このまま「実行」してもよいのか。
この集いの原則「全員一致」にのっとり、子どもたちは多数決を取る。
不測の事態を前に、議論し、互いを観察し、状況から謎を推理していく。
彼らが辿り着く結論は。
そして、この集いの本当の目的は――。
性格も価値観も育った環境も違う十二人がぶつけ合う、それぞれの死にたい理由。
俊英・冲方丁が描く、思春期の煌めきと切なさが詰まった傑作。
※本書は無料立ち読み版です。
第一章の冒頭部分のみお読みいただけます。
続きは2016年10月15日発売の製品版を購入の上、お楽しみください。
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