祐介
「俺は、俺を殴ってやろうと思ったけれど、どう殴っていいのかがわからない。
」スーパーでアルバイトをしながら、いつの日かスポットライトを浴びる夢を見る売れないバンドマン。
ライブをしても客は数名、メンバーの結束もバラバラ。
恋をした相手はピンサロ嬢。
どうでもいいセックスや些細な暴力。
逆走の果てにみつけた物は……。
人気ロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観による、「祐介」が「世界観」になるまでを描いた渾身の初小説。
たったひとりのあなたを救う物語。
著者プロフィール・尾崎世界観(おざき・せかいかん)一九八四年、東京生まれ。
二〇〇一年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギター。
多くの人から言われる「世界観が」という曖昧な評価に疑問を感じ、自ら尾崎世界観と名乗るようになる。
一二年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビューし、日本武道館公演を行うなど、シーンを牽引する存在に。
男女それぞれの視点で描かれる日常と恋愛、押韻などの言葉遊び、そして比喩表現を用いた文学的な歌詞は、高く評価され、独自の輝きを放っている。
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