賢者の石、売ります
科学の正しさが人を幸せにする。
その信念ゆえに、賢児は会社や家庭で孤立を深めるが……。
『駅物語』の著者が贈る、人間関係に不器用な青年の成長物語。
「マイナスイオンドライヤーなどの美容家電製品は廃止すべきです」。
大手電器メーカーに勤める科学マニアの羽嶋賢児は、自社の目玉商品にダメ出しをするというタブーを犯し、最も行きたくなかった商品企画部に異動になる。
心から科学を愛する賢児は、似非科学的な効果を宣伝して売り上げを伸ばそうとする美容家電商品を許せなかったのだ。
だが正論を振りかざす彼は、鼻つまみ者扱いに。
まっすぐすぎる科学愛は、美容家電を変えることができるのか!?
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