テレビでおなじみの作家・岩下尚史が描く三島由紀夫の知られざる物語。<br />舞台は、約50年前の東京。<br />赤坂の一流料亭の長女として、絹に覆われ贅沢に育った19歳の満佐子は、才気あふれる一人の文士と出逢う。<br />本来、住む世界が違うはずの二人はなぜか強く惹かれあい、逢瀬を重ねるうちに、男はある‘決心’を固める。<br />若き三島由紀夫の秘められた恋を、実話をもとに絢爛たる文体で小説に仕立てた傑作。<br />