鮪立の海
「仙河海」サーガ、最終章三陸の入り江の港町、仙河海。
この北の海から、遥か遠方へ――。
父や兄とともに漁に一生をかけ、その栄枯盛衰を見た男の一代記。
「見でろっ。
俺ぁ、絶対に船頭さなるぞ!」宮城県北、三陸海岸の入江にたたずむ町「仙河海」(せんがうみ)。
のちに遠洋マグロ漁業で栄えるこの地で、大正十四年に生まれた菊田守一は、「名船頭」として名を馳せた祖父や父のようになることを夢みていた。
いつか自分の船で太平洋の大海原に乗り出してカツオの群を追いかけたい――。
米軍の艦上戦闘機グラマンとの戦い、敗戦からの復興……。
著者ライフワーク「仙河海」サーガの最新作。
三陸の海辺には、どんな日常があったのか――。
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