小屋を燃す
みんな、ほんとにあったのだろうか。
信州の総合病院を定年退職した。
同世代の男たちとイワナをつかみ獲り、小屋を作って集い、語り、そして燃す。
生死のあわいをおだやかに見つめる、充実の連作短篇集。
思い起こされる幼年時代、患者の最期を看取る医療と作家業の両立の無理からの発病……その日その日を生きのびるために、畔を歩き、四股を踏む。
たぶん、答えはあらかじめからだのなかに用意されていたのだろう。
――医師として生死を誠実に見守りつづけた著者しか描きえぬ、幽明境を異にした者たちとの饗宴。
充実の最新作品集。
収録作品・畔を歩く・小屋を造る・四股を踏む・小屋を燃す
更新中です。しばらくお待ちください。