「新撰組を描いた小説はこれまでにおびただしい数になるであろうが、津本氏のこの長編の特徴は、新撰組をあくまで非常な暗殺集団として容赦なく描き切ったところにある」(解説・桶谷秀昭)幕末の京都、江戸より上洛した浪士組が殺人集団へ変貌していく。<br />敵対する者は斬る、隊規を乱す者は斬る。<br />士道不覚悟は切腹。<br />新撰組の殺伐たる実像を新視点から活写した力作長篇。<br />