ボクシング雑誌の休刊を機に、念願の文芸部門に異動した那波田空也。<br />久々に鉄槌ジムを訪れると、ジムの花形選手の立花やいじめられっ子の小学4年生・ノンちゃんに出会う。<br />彼らはそれぞれの恐怖を抱きながら、「拳」をふるって戦っていた。<br />不安になって、傷ついて、怖がって、逃げたくなっても、きみたちはなぜ戦うのか。<br />前作『空の拳』に続き、ボクシングを通して本気で生きるとは何かを問う青春エンタテインメント!解説・中村航