自転車泥棒
本年度、国際ブッカー賞候補作!『歩道橋の魔術師』で大きな話題を呼んだ台湾の人気作家、待望の長編。
父の失踪とともに消えた自転車。
それが我が家の運命を変えたというのが、母の口癖だ――。
古い自転車に魅せられている小説家の「ぼく」が、二十年前に失踪した父の「幸福」自転車を見つけ出したことから、百年にわたる家族の歴史を遡ることに。
いつしか台湾を離れ、第二次大戦下の東南アジアの密林を彷徨う「ぼく」。
哀しくも切なく、ノスタルジックかつファンタジック。
著者がつむぐ魔術的な世界に、いつしかあなたも迷い込む。
訳者は『歩道橋の魔術師』『13・67』(陳浩基)の天野健太郎。
華文小説の最も豊穣な果実を味わうことができる1冊です。
更新中です。しばらくお待ちください。