不思議なノスタルジーが胸に迫る、愛の短編集。<br />「僕らの愛は、悲劇的な終わり方をした」憧れの女性との幸福な結婚生活に潜んでいた切ない真実(「彼女の宝石」)、大切な人たちの首元にふと現れる不思議なモノ(「さみしいマフラー」)他、アイドルへの一途な愛、巨大でピュアで惚れ惚れするような愛の姿が、一つ一つ心に染みわたる。<br />名手が放つ、切なさと爽快感いっぱいの直球六編!解説・植田泰史