奇説無惨絵条々
京極夏彦氏喜ぶ! 「戯作、斯くあるべし」河竹黙阿弥に捧げる珠玉の戯作五篇、注目の歴史作家初の短編集。
狂言作者。
河竹黙阿弥のために台本のネタを探す歌舞伎新報社の編集人・幾次郎(後の落合芳幾)。
古本屋の清兵衛に相談すると、心当たりの戯作を次々と渡される。
果たして黙阿弥のお眼鏡にかなう作品と出会えるのか?雲州松平家前当主・宗衍の侍女となった幸は、どんな仕打ちにも恨む素振りを見せない。
その幸の背中に女の幽霊の刺青を入れさせると……。
(雲州下屋敷の幽霊)南町奉行所の将右衛門は、材木問屋の娘・お熊が夫に毒を盛った事件で下女のお菊を取り調べる。
彼女が頑なに口を割らない裏には恐るべき事実があった。
(女の顔)見世物小屋一座の智は若い男に頼まれて、身の上話をはじめる。
貧乏漁師の家から吉原に売られて彼女は、花魁の八橋姐さんに可愛がられていたが……。
(夢の浮橋)ほかに「だらだら祭の頃に」「落合宿の仇討ち」を収録。
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