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崩壊の森

ソ連崩壊前夜、世界的スクープを連発した日本人特派員の物語。
気鋭が満を持して放つ、国際謀略サスペンスの傑作!1987年4月、東洋新聞の土井垣侑は特派員としてモスクワに降り立った。
当時のソ連では記者は政府の管理下でしか取材をすることができなかった。
そんな状況にフラストレーションを溜めていた土井垣は精力的に取材を重ね、タタールの独立運動のデモをスクープ、ついに「特ダネ禁止」に風穴を開けた。
土井垣はさらに人脈を広げるが、信頼していた人物がスパイだったことが明らかに。
当局監視の目を感じつつ取材を続け、ついに世界に先駆け共産党独裁放棄のスクープをものにする。
同時に、土井垣に対する監視の目は、さらに厳しくなっていき……。
サンケイスポーツの記者出身で、新聞記者が主人公の小説が高く評価されている著者の意欲作。
主人公の土井垣は、世界に先駆けてソ連崩壊をスクープした実在の記者・産経新聞の斎藤勉氏がモデル。
斎藤氏はソ連とロシアに通算9年近く在住し、一連の報道でボーン上田記念国際記者賞を、「ソ連、共産党独裁を放棄へ」のスクープで日本新聞協会賞を受賞している。




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