上野-会津 百五十年後の密約
「上野の西郷隆盛像を破壊せよ」という脅迫状が!それは明治維新で苦渋を嘗めさせられた会津人の、150年の時をへだてた復讐なのか?明治維新から数えて、百五十年を超え、歴史に対する認識が次々に見直される中、上野の西郷隆盛像を破壊せよ、という脅迫状が届いた。
犯行グループは、「歴史をただす者」と名乗る集団。
警備中に、東武鉄道への爆破予告が届き、十津川警部が「リバティ会津」で会津若松へ。
さらに犯人から、東京都と長州商事に対し、合計二十億円の要求が届いた。
これは会津人から、明治新政府の流れを継ぐ’政権’に対する復讐なのか。
明治新政府樹立後、百五十年の今だからこそ、あの「革命」の意味が問われる。
作家・西村京太郎の歴史観が、私たちの心に響く傑作ミステリー。
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