紅雲町珈琲屋こよみ
「正しい」は時として辛い――でも大丈夫、一人じゃないから。
累計60万部の大ヒットシリーズ第7弾!小さくもセンスの良い雑貨と珈琲の店「小蔵屋」を営むおばあさん、お草さんの元には町の噂話や事件が集まって来る。
お草さんを慕う店員の久実は朗らかな働き者のスポーツウーマンだが、ちょっと縁遠いのがささやかな悩みの種。
ところが、ある日、飛び込み営業と勘違いした男性・一ノ瀬と意気投合。
ついに春が!とお草さん達が嬉しく見守るなか、穏やかに恋を育んでいく久実だが、元アイドルの緒里江が町の著名人・佐野教授の息子に乱暴されたと訴え出る事件が起きる。
スキャンダルに揺れる紅雲町の中で小蔵屋にも人知れず暗雲が迫り……。
被害を隠すことで犯人はのうのうと次の犯行を重ねることになる。
被害者なのに、次の被害者にとっては「あなたが訴え出てくれさえいれば」と恨みたい‘加害者’にもなる。
性犯罪を取り巻くやりきれない現状に、最善の道を探るお草。
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