玉蘭
魔都上海で交錯する過去の愛と現在の恋。
大伯父の幽霊により、有子は過去と現在が交錯する世界へと導かれる。
ここではないどこかへ……。
東京の日常に疲れ果てた有子は、編集者の仕事も恋人も捨てて上海留学を選ぶ。
だが、心の空洞は埋まらない。
そんな彼女のもとに、大伯父の幽霊が現れ、有子は70年前、彼が上海で書き残した日記をひもとく。
玉蘭の香りが現在と過去を結び、有子の何かが壊れ、何かが生まれてくる……。
解説・篠田節子※この電子書籍は2004年2月に朝日文庫より刊行された文庫の文春文庫版を底本としています。
単行本は2001年3月朝日新聞社より刊行されています。
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