錆びる心
「家出するなら夫の誕生日にしようと心にきめていた……」人間のダークサイドを炙り出した作品集。
十年間堪え忍んだ夫との生活を捨てて家政婦となった主婦。
囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とは。
(錆びる心)劇作家にファンレターを送り続ける生物学教師の‘恋’を描いく。
(虫卵の配列)荒廃した庭に以上に魅かれる男の内面に秘められたもの。
(月下の楽園)魂の渇きと孤独を鋭く抉り出した六つの物語。
解説・中条省平※この電子書籍は1997年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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