過ぎてゆく時間のなかで、再び「出会いなおし」ていく人々の物語。<br />人生の大切な時間を、鮮やかに、そして、深く描く、珠玉の短編集。<br />森絵都さんが、時間をかけて、熟成してきた短編たちを編んだ本作は、年を重ねるということの意味を改めて実感できる表題作や、意外な視点のショートストーリーもあり、身近な人との絆を見つめなおしたくなるような、優しさと、確かな生の重みに満ちた作品を楽しめます。<br />