震雷の人
第27回松本清張賞受賞作運命に抗う兄妹の、ロマン香る大河小説。
「書の力で世を動かしたい」。
文官を目指しながら、信念を曲げず敵陣の刃に倒れた青年・顔季明。
彼の許婚の采春は、興行一座に身を隠し、得意の武術を磨きながら、季明の仇討ちを計った。
一方、采春の兄・張永は、季明の遺志を継ぎ、新皇帝のいる霊武へと向かう。
いちどは袂を分けた兄妹の運命が交差するとき、唐の歴史が動き始める――。
戦乱中の人生観の変化が面白く、心に残る。
――中島京子歴史の大きさと非情さを内包した展開! ――辻村深月
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