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静おばあちゃんと要介護探偵

元裁判官で80歳を超えた今も信望が厚い高円寺静と、中部経済界の重鎮にして車椅子の’暴走老人’香月玄太郎の老老コンビが難事件を解決する、人気シリーズ第2弾。
今回は舞台を東京に移し、玄太郎ががんを患った状況下で5つの事件に挑む。
(静は『テミスの剣』と『静おばあちゃんにおまかせ』に、玄太郎は『さよならドビュッシー』(宝島社)に登場する中山七里ファンにはおなじみのキャラクター。
)健康診断のため病院を訪れた静は、がんが発覚し治療を受けに来ていた玄太郎と再会する。
しかし玄太郎の主治医に医療過誤、あるいは故意に患者を死なせた疑いが。
静と玄太郎は、遺族と面会して真相を探る(「もの言えぬ証人」)。
構造計算書偽造の疑いをかけられ、国会の証人喚問を予定されていた建築士が歩道橋から転落死した。
その建築士は、施工主から偽造を指示されたと証言していた(「像は忘れない」)。
元警察官の高齢男性が、車を暴走させてコンビニに突っ込み、本人が死亡した。
よくある高齢者の運転ミスとみられたが、男の息子が特殊詐欺の受け子として服役していたことから、玄太郎と静は調べを始める(「鉄の棺」)。
ほかに、「葬儀を終えて」「復讐の女神」の全5編収録。
(タイトルはすべてアガサ・クリスティー作品へのオマージュ)




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