戦国を駆け抜けた心やさしき俊才の生涯父・直家の跡を継いだ宇喜多秀家は、秀吉の寵愛を受け豊臣政権の中枢となる。<br />しかし秀吉没後は、派閥争いや家中騒動に苦しみ、西軍の主力として臨んだ関ヶ原の戦 いで壊滅する。<br />敗走する秀家だが、彼が目指したのは、武士としては失格の場所だった――。<br />心優しき秀才が、嵐世に刻んだ覚悟とは? 傑作歴史長編。<br /> 解説・大西泰正※この電子書籍は2018年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。<br />