西南戦争を痛快に描く、松本清張賞受賞作。<br />大阪で与力の跡取りとして生まれた志方錬一郎は、明治維新で家が没落し、商家へ奉公していた。<br />時は明治10年、西南戦争が勃発。<br />武功をたてれば仕官の道も開けると考えた錬一郎は、意気込んで戦へ参加することに。<br />しかし、彼を待っていたのは、落ちこぼれの士族ばかりが集まる部隊だった――。<br /> 解説・末國善己※この電子書籍は2019年7月に文藝春秋より刊行された単行本『へぼ侍』を加筆・修正した文庫版を底本としています。<br />