天気予報はハズレ。<br />雨の誕生日――私だけの、心のお守りを見つけるのも悪くない突然はじまった学校でのいじめは一向に止む気配がない。<br />理由も分からないまま、夏美はひとり、14歳の誕生日を迎えた。<br />雨の公園でいじめっ子たちに責められていた彼女に訪れた転機とは?(「誕生日の雨傘」)ままならない毎日に、それでも前を向く勇気を与えてくれる、お守りのような小説集