「これは、梯結子の問題解決及びその調達人生の記録である。<br />」大阪で代々続く海産物問屋の息子を父に、東京の老舗和菓子屋の娘を母に持つ、梯結子。<br />幼少の頃から「おもろい子やなー。<br />才能あるなー。<br />なんの才能かまだよう分からんけど」と父に言われ、「商売でもいけるけど、商売にとどまらない、えらいおっきいこと、やりそうや」と祖母に期待されていた。<br />その彼女の融通無碍な人生が、いまここに始まる――。<br />