無常観の文学として読まれてきた『徒然草』を歴史学の立場から探る。<br />兼好が見、聞き、感じたことの背景にある事実と記憶を周辺史料で跡づけ、中世人の心性や時代と社会の輪郭を描き出す。<br />増補改訂版。<br />