激動の半生をもとに渾身の筆で書き尽くす畢竟の自伝的小説。<br />安吾賞受賞とともに昔の破滅的な恋が蘇る「デスマスク」、得度を目前にして揺れた心を初めて語る「そういう一日」など、胸に刻まれた体験を渾身の筆で綴った自伝的短編小説。<br />『場所』(野間文芸賞受賞)の対をなす珠玉の短編集。<br />2011年の第39回「泉鏡花賞」受賞作。<br />