『遠野物語』が世に出てから二十余年の後――。<br />柳田國男のもとには多くの説話が届けられた。<br />明治から大正、昭和へ、近代化の波の狭間に集められた二百九十九の物語を京極夏彦がその感性を生かして語り直す。<br />