東海道中膝栗毛の舞台を自ら辿る田辺聖子。<br />弥次・北、そして十返舎一九とともに歩むかのようなその旅路で、気さくで気取りのない江戸の滑稽の陰に、日本人が失った「生々たる猥雑」の輝きを見出していく。<br />