日本文学の発生 序説
「優れた著作である、というより怖ろしい力を秘めた本である」――三浦雅士(新版解説)あるものを発生させる力というのは、その発生自体が目的で終息するわけではない。
発生した後もその力は一つの傾向を保ち、発生させたものの変化を促し続けるのである――。
古代人が諺や枕詞、呪詞に顕した神意と神への信頼を、折口は「生命の指標(らいふ・いんできす)」と名づけ、詩歌や物語の変遷を辿りながら、古代より脈打つ日本文学の精神を追究する。
生涯にわたり書き改め続けた貴重な論考。
解説・井口樹生/三浦雅士(目次)詞章の伝承文学様式の発生律文学の根柢声楽と文学と小説戯曲文学における物語要素文学と饗宴と異人と文学と翁舞・翁歌日本文学の内容日本文学発想法の一面――誹階文学と隠者文学と笑う民族文学追い書き解説「日本文学の発生 序説」の課題 井口樹生新版解説 凝視と方針 三浦雅士著者略年譜
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