あの、この首輪をハメてくださいませんか?
「……えっ」「……あっ」大学生の松原志雄(まつばらしお)は、通い慣れた本屋のアダルトコーナーを出たところで思わず声を上げてしまった。
18歳未満お断りを示す暖簾をくぐって出た先にいたのが、同じ大学、同じゼミで学ぶ女子学生――愛染皐月(あいぞめさつき)だったからだ。
しかも志雄が手にしていたのは、緊縛されて頬を染めている女性が表紙の、いわゆる成年コミック。
そそくさと逃げ去る皐月に対し声をかけられなかった志雄は、始まったばかりの大学生活に暗雲が立ち込めるのを自覚した。
翌日、皐月に呼び出された志雄は、いったいなにを言われるのか気が気ではなかった。
話しかけないで、二度と姿を見せないで……最悪を想定していた志雄だが、彼女の口から出た言葉は想像を越えていて――。
「わ、私のご主人さまになってください!!」憧れのお嬢様が、首輪を手にして調教志願!? オシリス文庫では、純愛からアブノーマルまで、過激な妄想を刺激する小説を刊行中。
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