昭和三十二年。<br />京都で夜叉との再会を果たした閻魔は、奈津が沖縄にいることを知らされる。<br />アメリカ統治下の沖縄に渡るも、そこに奈津の姿はなかった。<br />同じ頃、〈不老不死〉を科学的に追求する青年・皆藤浩一郎が、夜叉を追い詰めていた。<br />己の寿命を悟った夜叉の脳裏に、走馬灯の如く浮かぶ記憶。<br />それは戦時中の奈津との邂逅だった……。<br />閻魔、奈津、夜叉――不老不死の運命に翻弄された三人が交錯するとき、運命が大きく動きだす!