ねこばん
家を顧みず仕事一筋40年。
無趣味で頑固な男・根本勲、60歳。
鉄道員として見事定年退職まで勤め上げた彼だったが、いまは毎日家で留守番している。
妻は毎日何処かへ出かけ、彼に残されたのは冷蔵庫のボードに書かれたメモだけ。
しかし、「ちぎり絵・朝・納豆・卵」など、単語の羅列でなんともそっけない。
仕事をしていた時には時間に追われていたが、いまは時間を持てあます日々。
そんな勲が留守番をする家の庭には、毎日違う猫がフラっとやってくるのだった。
猫と触れ合ううちに、その男は、生まれて初めての「癒し」を味わうことになる…。
猫は「人」になつかず、「家」になつく。
これはそんな「猫になつかれた家」の物語です。
更新中です。しばらくお待ちください。