柳原の親分こと、御用聞きの峰蔵は、通称才槌長屋の借店に五人の捨て子を住まわせ、面倒を見ている。<br />内神田富松町のそこには他にも湯潅場買い、大工、浪人、茶屋女、仲人、古椀買い、武家の隠居、大工など色々な人たちも日々の暮らしを営んでいた。<br />この長屋の住人に降り掛かる人生のさまざまな出来事、事件を江戸の四季折々の風情と人情を織り交ぜ描いた、書き下ろし時代小説。<br />