茨の塔で眠りから覚めたメルローズが覚えているのは自分の名前だけ。<br />見つけてくれたのはリーディアル王国の王子で自分の城に連れ帰ってくれた。<br />何もわからず戸惑うばかりだったが、世話係を用意してくれ、優しく髪にキスしてくれる王子に胸が高鳴っていくメルローズ。<br />なぜ自分が茨の塔で眠っていたか謎を解こうとする一方、王子にも人に言えない呪いがかかっているのを知り…。<br />