長い間、書庫に閉じ込められ娯楽は本のみの日々を過ごしてきた偲だったが、大好きな金木犀の甘い香りに誘われてこっそりと外へ踏み出した。<br />だがそこに全身黒い服の闇のような男が現れる。<br />ある目的を持って彼・ライルはやってきたのだが、一目で偲にとらわれてしまい当初の計画とは変更して偲を香港に拉致してしまう。<br />偲を犯しながらも、その純粋なまでの心にライルの愛は深まっていき――。<br />