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大目付光三郎 殿様召捕り候

人はまったく見かけによらないものである。
朽木光三郎は、いつも湯屋の二階で酒を呑んでいて、周囲に無役の旗本だとばかり思われていた。
が、実は大名、高家などの、いわゆるお殿さまを監視して、その不正を取り締まる大目付職を将軍から拝命している、おっかない男であった。
その光三郎が、将軍が放ったお庭番三人が帰ってこないことを知る。
しかも彼らが送り込まれた先は、日本最大の大大名、加賀前田藩であった!事は重大なれど、相手が相手だけに、戦々恐々とする幕閣たち……。
だが光三郎は、上様直々の探索命令に忠実に従い、下屋敷や蔵屋敷に潜入、本家も分家も巻き込んだ恐るべき騒動の実態を掴む。
ついに、百万石の太守捕縛へ向かうのか!人気シリーズ、波乱の第五弾!!




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