ミサイル戦艦「大和」
ガダルカナル島の放棄を余儀なくされた日本は、いよいよ最終作戦を発動する。
山本五十六大将が提唱するハワイ攻略作戦である。
海軍は昭和一八年九月の出動計画に合わせ、戦艦「扶桑」「伊勢」を飛行爆弾搭載艦に改造、親衛戦隊の充実を図る。
一方、米海軍も、暗号解読によって日本のハワイ作戦を看破。
空母を竣工し、艦隊を再建しつつあった。
が、日本の大艦隊は一週間も早く接近して来る。
なんと山本は傍受される暗号を逆手に取り、出撃を早めて相手を混乱に貶める策に出たのだ。
さらに「大和」「武蔵」を含む新戦艦八隻が、一〇八発もの飛行爆弾「噴龍」を噴射、オアフ島全飛行場の壊滅に成功する。
しかし、歓喜は束の間だった。
米第五〇機動部隊が機動部隊ではなく、防禦が薄い上陸船団の攻撃に向かったというのだ。
予想外の危機を救い、宿願のハワイ占領は叶えるべく、ついに「大和」の秘策が爆裂する!雄渾の戦艦を描く好評シリーズ最終巻!!
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