零の凱歌
一九四三年一一月、日本海軍は英国上陸を目論むドイツ支援のため、戦艦「大和」を旗艦とする第一艦隊をドーバー海峡に派遣、イギリス本国艦隊を打ち破り、勝利する。
だがその一方、再建なった米太平洋艦隊は、日本と南方資源地帯との海上輸送路を断ち切るため、フィリピンに迫っていた。
もしここで敗北、撤退となれば、帝国の敗戦はほぼ決する──連合艦隊司令長官山本五十六大将はそう覚悟。
あえて占領下のパラオとニューギニアを見捨て、フィリピン沖での海戦に賭けることを決断した。
巨大空母『武蔵』を旗艦とする第一航空艦隊は、ウィリアム・ハルゼー中将率いる第三九任務部隊と対峙。
そのメインマストにはZ旗が掲揚された!目指すはエセックス級空母の全艦轟沈。
完全勝利、そして大戦終結へ向け、いよいよ革新的発展を遂げた新型零戦六二型が、装甲甲板から次々と舞い上がる!!零戦に賭けた男たちの想いが結実するシリーズ、最終巻!
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