瓦版屋権兵衛 筆さばき
「どうです、われらの仲間に入りませんか」──こう誘われて、浪人・立花数馬はうなずいた。
その仲間とやらは、瓦版を刷って、世の悪人どもの正体を天下に広めることを目指しているらしい。
実は数馬、父は謀に嵌められ、妹は嬲りものにされて、ともに伊丹屋に命を奪われていたのだが、彼らの標的がその伊丹屋であることを知ったのだった。
数馬は、旗本の菱沼源三郎や親方の宇兵衛、売り子の新助など、七人の仲間に加わり、瓦版造りを始める。
そして、七人の志=「七志屋権兵衛」という屋号による、悪事の一部終始を晒した瓦版が世に放たれた。
果たして剣を抜かず、筆の力だけで悪人を退治できるのか──!?世間の手で報いを受けさせる、正義の勇士たちを描く痛快シリーズ、開幕!
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