もののけ沙耶淫気帖
黒船来航以来、日本中が大きく揺れ動く安政六年。
人々が先の見えぬ変転に苛立つなか、最下級の御家人・島尾信二郎は旗本の息子たちにいじめられる日々だった。
ある日、いつものように六百石新番組頭の息子・柴崎竜太郎から暴行を受け、脇差の鞘を割ってしまった信二郎だったが、刀屋の娘・真紀の親切によって代わりの鞘を得ることに。
実はこの鞘、九十九神・沙耶が宿るあやかしの鞘。
沙耶の力を貰い、女運と剣の技を身につけた信二郎は、講武所の勝海舟に認められ、遣米使節団に大抜擢。
出世への道を歩みだすのだが……。
大人気書下ろし時代官能シリーズ第五弾・完結編!
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