密命同心轟三四郎
母方の伯父である北町奉行・遠山景元に直に命を下され、隠密廻りを務める轟三四郎。
想い人と添うために旗本五千石の家督を弟に譲った三四郎は、二十三歳で隠居して薬草作りに勤しむ変わり種だ。
仙台堀今川町の大店米問屋が盗賊に押し込まれ、千八百両余が奪われた。
だが、奉公人や捕り方に追われ、大川へ逃走を図った賊の小舟は追っ手の見守る中で転覆。
三人の賊と二つの千両箱は水底に沈んでしまう。
必死の川浚いが行われたものの、賊と小判の行方は杳として知れなかった。
犯人の手掛かりを探るうち、七年前にも同じ深川でそっくりな事件が起きていたことを知った三四郎。
関係者を次々に洗い出してゆくなか、辿り着いた真相とは…。
好評書下ろし第二弾。
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