霞の剣 はぐれ鷹始末帳
ぎょろりと動く大きな黒目。
ぞんざいで伝法な口ぶり。
武士の面目など気にもせず、昼間から馴染みの飯屋で酔いどれる鷹井十郎は、北町奉行所の定町廻り同心。
上役に挨拶もせず、同僚ともつるまない奇態ぶりから、『はぐれ鷹』と揶揄されているが、凶賊かげろうを追うことを使命とし、亡き友の妻を思いやる一面もあった。
ある日、十郎は、与力から新入り同心である佐分利進吾の教育を命じられる。
単独行動に慣れた十郎と御役目に気張る進吾は、ことごとく反発しあうのだが…。
秘めた恋に揺れながらも、様々な事件を解決していく十郎に、謎の刺客が襲いかかる。
十郎の大刀が闇に閃き、霞の剣が悪を斬る。
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