捜し人剣九郎
南町奉行所の若き同心、三浦剣九郎は、やる気はあるものの結果はいつも空回り。
先日も、下手人を捕らえる大捕物で思わぬ失態をおかし、深く落ち込んでしまう。
だが、実はそれも、庶民の暮らしや人情の機微を理解しようとしない、剣九郎自身に問題があった。
そんな剣九郎を見かねた筆頭同心の増尾は、剣九郎にある任務を与える。
それは、名和修五郎という正体不明の浪人と組み、失踪した油問屋の娘を捜せというものであった。
任務の軽さや、修五郎の不遜な態度に不満を隠せない剣九郎であったが、この修五郎こそ、雄藩の大名にさえその名を知られた、伝説の捜し人だったのである。
人捜しを通じて、人の情を学んでいく剣九郎の成長と活躍。
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