浅草三十八文見世裏帳簿
大川端で浪人や町人を無差別にねらった辻斬りがたてつづけに起こった。
その亡骸の背には、刃物による不自然な三筋の傷跡が……。
北町奉行所隠密廻り同心の沼上大蔵をはじめとする「闇成敗」の面々は、下手人の作為のあるやり口に不審を抱き、探索に乗り出す。
やがて彼らがたどりついたのは、とある大名屋敷で行われている悪逆非道な殺戮だった。
なぐさみのために無辜の者を殺し、異端の流派の剣士同士を御前試合で殺し合わせ、それに飽き足らぬ藩主が市中における辻斬りまで行わせていたのだ。
憤怒に燃える沼上同心は、三十八文見世「銭屋」の面々とともに極悪どもに挑む。
だが、対する敵の剣士は魔剣妖剣揃いの強者だった!
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