ぼんくら同心と徳川の姫
冴えない中年同心の末広喜十郎が恋に落ちた相手は、なんと八代将軍・徳川吉宗の娘である松恵姫。
成就できぬ仲とわかっていても、どうしても諦めきれない恋に、深く懊悩する喜十郎であった。
一方、松恵姫も、魅力あふれる若殿との婚姻が決まりながら、ふとした瞬間、心に浮かんでくるのは、愛しき喜十郎の顔。
周囲から『ぼんくら』と揶揄され、馬鹿にされてきた喜十郎の真の姿を、松恵姫だけは、いちはやく見抜いていたのである。
吉宗の遺産をめぐる騒動で、姫を守るべく奔走する喜十郎。
だがそんななか、すべてを解決する奇跡の一手を思いつくのだが……。
同心と姫の波乱万丈の恋を描く大人気シリーズ、ついに完結!
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