あやかし淫秘帖
内藤新宿の絵双紙屋「千春屋」に奉公する伊助は、下総を出て三年目。
読み書き算盤は言わずもがな、とりわけ絵が得意な二十歳だ。
思いもかけず土蔵の片隅の掛け軸の絵に封印されていた美少女を解き放ち、彼女と情を交わした伊助は、不思議な力を手に入れる。
美少女は淫魔王の娘・綾香。
淫気をつかさどり、主人となった者にあやかしの力を授けてくれるという。
ある日、十万石の大名・生田藩の芙由姫を不良旗本から救った伊助。
だが、あまりの身のこなしの早さに、芙由姫の侍女である男装の女剣士・麗香に公儀隠密の疑いをかけられてしまう。
身の潔白を明らかにするため裸身を晒すことになった伊助は、あやかしの力で麗香を……。
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