江戸っ子出世侍
花の吉原に派手な宴を愉しむ若造がいる。
峰近香四郎を名乗るこの男、朝帰りでいかにも気楽な身分のようだが、その身は五百石の旗本家の侍であった。
が、四男坊で部屋住の冷飯食い。
剣術の腕は優れていながらも、将来への望みは途方もなく薄かった……。
そんな香四郎に運が向いてくる。
御家人ながら当主として入婿する話が舞い降りたのだ。
しかも目付心得を拝命、武州葛飾郡への巡検という御役まで頂戴する。
意気軒昂に旅立つ香四郎。
ところが任地で大事件に巻き込まれる。
果ては、生か死か──!?宿命を呪う香四郎であったが、江戸へ戻され、想像を絶する人物と対面することに!出世への道は続くのか。
型破りの江戸っ子侍が剣を握り、自らの命運を斬り開いてゆく!!
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