お毒見役みだら帖
古来、身体に毒を取り入れるため、「鬼食い」とか「鬼舐め」という異称をもち、鬼に縁がある毒見役。
毒見の才を買われ、若くして膳奉行となった主水は、ある日先祖を祀る鬼仏堂で可憐な少女に出逢った。
姫香と名乗る、この世のものならぬ少女に不思議な力を授かった主水は、虚弱で世継ぎができない藩主を秘薬で治し、淫気をもてあます正室の小夜を慰め、めきめきと頭角をあらわすことに。
だが、主水の出世の裏では不穏な動きをする者たちがいた。
主水の義父である、前の膳奉行の死に殺害の疑惑が持ち上がったのだ。
首謀者は膳奉行の地位をねらう御台所頭親子。
主水は鬼の剣で彼らに立ち向かうが……。
江戸あやし時代長編、待望の新シリーズ!
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