なんでも万能な兄へのコンプレックスから、自分の殻にこもりがちな中学生の翔。<br />ある出来事をきっかけに、学校にも行けなくなってしまう。<br />しかし、未知のスポーツ「セパタクロー」に出会い、血が沸騰するような興奮を覚える。<br />そこから、自力で仲間を見つけ、はじめて兄に正面から挑んでいく──。<br />不器用な少年が脱皮していく姿を、ほとばしる熱量と軽やかなユーモアで描く、第7回ポプラズッコケ文学新人賞大賞受賞作。<br />