戦後の混乱期、焼き物の里・信楽に絵を描くことが大好きな少女がいた。<br />貧しくともせいいっぱい働きながら、陶芸家への夢を膨らませる清子。<br />だが、弟子入りを志願して窯元をまわっても「女には無理や」と断られてばかり。<br />それでも果敢に挑戦をつづけ、ついに夢の世界へと飛び込んでいく――。<br />苦労も失敗も朗らかに乗り越えて、新たな道を切りひらいた女性陶芸家・神山清子の情熱的な人生、笑いと涙の物語。<br />